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「リカバリー・カバヒコ」心も身体もリカバリー!あらすじ・感想をご紹介

リカバリー・カバヒコ ハートフル

今回ご紹介するのは、青山美智子さんの「リカバリー・カバヒコ」です。

リカバリーカバヒコ

引用元:Amazon

団地に囲まれた「日の出公園」には、塗装が剥がれかけたカバのアニマルライドがあります。

彼(?)は一部の人達に「カバヒコ」と呼ばれ、触ったところをリカバリーしてくれるという伝説がありました。

「リカバリー・カバヒコ」は5人の主人公達が、それぞれの悩みをカバヒコにリカバリーしてもらうお話です。

こちらの記事で分かること
・「リカバリー・カバヒコ」概要・おすすめしたい人
・「リカバリー・カバヒコ」カバヒコとサンライズ・クリーニング
・「リカバリー・カバヒコ」登場人物・あらすじ
・「リカバリー・カバヒコ」感想

ぜひ、最後までご覧になってください。

「リカバリー・カバヒコ」概要・おすすめしたい人

「リカバリー・カバヒコ」概要
・著者:青山美智子
・発売日:2023年9月21日
・2024年本屋大賞ノミネートおすすめしたい人
・何らかのお悩みを抱えている人
・短編集が読みたい人
・落ち込んだ登場人物が立ち直っていく話が読みたい人

「リカバリー・カバヒコ」カバヒコとサンライズ・クリーニング

「リカバリー・カバヒコ」の中で、最も重要と言っても良いものが2つあります。

それが「カバヒコ」と「サンライズ・クリーニング」です!

カバヒコとは

カバヒコは「日の出公園」にあるカバのアニマルライド。

茶色に近いようなオレンジ色で、それもところどころ塗料がはげている。
地のコンクリートがむき出しになってまだらな灰色になっているが、カバなので違和感はない。
ー「リカバリー・カバヒコ」より引用ー

怪我や病気で治したい部分とカバヒコの同じ部分を触ると回復する、という都市伝説があるようです。

サンライズ・クリーニングとは

サンライズ・クリーニングは「日の出公園」の近くにある昔ながらのクリーニング屋です。

店主のおばあちゃんが、カバヒコの腰を触ったらヘルニアが治ったとか!

「リカバリー・カバヒコ」は短編集ですが、その話にちょくちょく出てきます。

登場人物達を繋ぐお店ですね。

「リカバリー・カバヒコ」登場人物・あらすじ

「リカバリー・カバヒコ」登場人物・あらすじ
・第1話:奏斗の頭
・第2話:紗和の口
・第3話:ちはるの耳
・第4話:勇哉の足
・第5話:和彦の目

第1話:奏斗の頭

宮原奏斗は、ショックを受けていました。

彼は郊外の中学校ではたいして勉強しなくても成績優秀で、自分は頭が良いと思っていました。

ところが引っ越しを機に入学した都内の高校では、42人中35位だったのです。

中学校がいかにゆるかったのか、自分がいかに油断していたのか思い知らされます。

自分がこんなにバカなはずがない。現実を受け入れられない奏斗は、とんでもないことをしてしまいました。

母親にテストの結果を聞かれた彼は、61点だったテストの点数を89点に書き直してしまったのです。

罪悪感を抱えた奏斗でしたが、そんな時「カバヒコ」の存在を知ります。

「日の出公園」で奏斗は同級生の雫田と偶然会いました。

彼女からカバヒコのことを聞いた奏斗は、頭を良くしてもらえるようにお願いします

果たして奏斗は頭が良くなったのでしょうか?

第2話:紗和の口

樋村紗和は娘のみずほを幼稚園へ送る際、ママ友達との会話を少し苦痛に感じていました

それでも会話に加わっていたのは、仲間はずれにされたくなかったからです。

妊娠する前までは接客業をしていたので、おしゃべりが嫌いなわけではありません。

むしろファッションアドバイザーとして、お客さんとの会話を楽しんでいました。

今は、少し強引なママ友に押されて本当の自分が出せずにいます。

しかしあることがきっかけで、ママ友達からよそよそしくされてしまいました

どうしたら良いのか悩んでいた時に、カバヒコに出会います。

紗和はカバヒコの口を撫でながら、ママ友達との関係を修復したいと願いました。

第3話:ちはるの耳

新沢ちはるは、ウエディングプランナーとして活躍していました。

ところがある日耳管開放症という病気になってしまいます。

きっかけは同じ職場で働く澄恵と洋治です。

澄恵はハキハキとスピーディーに結婚式の段取りを決めていくタイプでした。

一方でちはるは、お客様とじっくり話し合って決めていくタイプ。

そして澄恵の方が成約率が高かったのもあって、ちはるは余裕がなくなっていきます。

洋治は優しいけれど本心が掴みきれず、ちはるは彼の言動にこっそり傷ついていました。

2人は悪くはありませんが、ちはるは彼等の存在が重荷になって病気となり、休職を余儀なくされます。

そんなある日、ちはるは父親のスーツをサンライズ・クリーニングに出しに行きました。

帰りに立ち寄った「日の出公園」で、ちはるは紗和に会います。

彼女からカバヒコの都市伝説を聞き、ちはるは自分の本音を打ち明けました。

第4話:勇哉の足

勇哉は小学4年生の男の子。

ある日の朝、彼は痛くもない右足に湿布を貼って学校に行きます。

理由は学校で行われる「駅伝大会」のランナーを、くじ引きで決めると聞いたからでした。

走るのが苦手な勇哉は、万が一にも当たりたくなかったんです。

ところが湿布を貼った足が本当に痛み始めてしまいました。

母親は色んな病院に連れて行きますが、原因がいまいち分かりません

そんな時サンライズ・クリーニングのおばあさんから、カバヒコの話を聞きます。

カバヒコをきっかけに、勇哉はくじに当たってランナーになったスグルに会いました。

このことが、勇哉を変えていくことになります。

第5話:和彦の目

月刊情報誌「ラフター」で編集長をしている溝端は、自分の身体が年々衰えていることに落ち込んでいました。

同時に年老いた母親のことを気にかけていました

彼女とは一人暮らしを始めて以来、ずっと疎遠になっています。

なんと母親との仲を取り戻したいと思いますが、母親の突き放すような言動もあってなかなか打ち解けられません。

溝端は小さい頃、いじめられていました。

そんな時、心の支えになってくれたのがカバヒコです。

母親はカバヒコには不思議な力があって、どんなことも治してしまうと言います。

昔の話を思い出して、溝端は母親との関係をリカバリーしたいと考えていました。

「リカバリー・カバヒコ」感想

リカバリー・カバヒコを読んだ皆さんの感想を集めました。

一部をご紹介します!

読んだ後に心がほっこりするという方が多かったです。

カバヒコはただ公園に立っているだけなのに、登場人物たちの悩みを聞いて癒やしてくれます。

同じように誰かに悩みを聞いてもらいたい、前向きになりたい、という方におすすめの1冊です!

まとめ

「リカバリー・カバヒコ」のあらすじや登場人物をご紹介しました。

何も言わないけれど、そっと寄り添ってくれるカバヒコの姿に心が温かくなる作品です。
心が疲れてしまった時に、ゆっくりと読むのにぴったりな1冊だと思います。
登場人物達がどうなったのか気になった方は、ぜひ読んでいただきたいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!


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