こんにちわ!今日は森絵都さんの「カラフル」をご紹介します。
引用元:Amazon
「カラフル」は様々な賞を受賞していて、映画・アニメにもなっています。
あらすじや登場人物、見どころなどをご紹介していきますね。
こちらの記事で分かること
- 「カラフル」概要
- 「カラフル」あらすじ
- 「カラフル」見どころ
- 「カラフル」登場人物
ぜひ、最後までご覧になってください。
「カラフル」概要
「カラフル」概要
- 作者:森絵都
- 発売日:1998年7月
- 2000年に実写映画化
- 2010年に劇場アニメ
「カラフル」あらすじ
まずは、「カラフル」のあらすじからご紹介します!
「カラフル」あらすじ
- 死んだはずの「僕」と天使プラプラとの出会い
- 小林真として第2の人生が始まる
- 家族や同級生たちとぶつかりながら自分の「罪」を思い出す
死んだはずの「僕」と天使プラプラとの出会い
ある日、死んだはずの「僕」は天使を名乗る人物・プラプラに出会うところから、物語が始まります。
「僕」は生前の罪により輪廻のサイクルから外されるはずでした。
ですがひょんなことから天界の抽選に当たり、「再挑戦」のチャンスを得ます。
その条件は、他人の人生を借りて生活しながら、自分の過去の罪を思い出すこと。
そんな気分じゃないと一度は断る「僕」でしたが、ボスには逆らえないプラプラに強引に地上に戻されることになりました。
小林真として第2の人生が始まる
「僕」は小林真という14歳の少年の身体に入り込むことになりました。
家族や医者から見たら小林真は自殺を図り、一度死んだ状態から生き返ったことになります。
大喜びする両親と心配してくれた兄を見て、「僕」は普通の家族だなと思いました。
ですがプラプラによって、家族の真の姿が明らかにされます。
フラメンコ教師と不倫をしていた母。
上司が警察に捕まり、これで出世できると大喜びする父。
真の身長のことを馬鹿にする兄。
「僕」は彼等の「正体」を知りますが、どうせホームステイしている間だけだから勝手にすれば良いと思うだけでした。
家族や同級生たちとぶつかりながら自分の「罪」を思い出す
「僕」は真としての人生を歩みながら、家族や友人たちと関わり合い、自らの生きる意味を探っていくことになりました。
家族や学校の生徒たちとぶつかりながらも、少しずつ真の人生や過去の出来事を知り、自分自身の罪とは何だったのかを考えていきます。
生きることの難しさや、家族や友人の大切さを知るうちに、「僕」は次第に心境が変わっていく自分に気づいていきました。
最後に「僕」は自らの罪を思い出し、この「再挑戦」が何を意味するのかを知ることになるのです。
登場人物
僕(小林真)
死後、「再挑戦」のチャンスを与えられた魂。元の人生ではどんな人間だったのかを思い出しながら、真としての人生を体験する。
プラプラ
天使を名乗るガイド役の存在。軽い口調ながらも、「僕」に課せられた試練の監督をしている。
小林真(元の人格)
「僕」が借りることになった少年。自殺を図ったが、幸い一命を取り留めた。
小林家の家族
真の父・母・兄は、それぞれに問題を抱えており、家庭内の空気は決して良くない。「僕」は彼らの本当の姿を知ることで、家族の意味を再認識していく。
佐野唱子
真の同級生であり、彼に関わる女子。彼女の存在が「僕」にとっての気づきのきっかけとなる。
見どころ
「生まれ変わり」の新しい解釈
「転生」という言葉から、この作品はファンタジーなのかな?と思いました。
ですがこの作品のテーマは、「過去の自分を見つめ直す」ことでした。
他人の人生を通して、自らの罪と向き合うという設定が斬新であり、読者にも「もし自分が同じ立場だったら?」と考えさせる物語です。
家族のリアルな描写
小林家の家庭は決して理想的ではありませんでした。
それぞれが悩みを抱えながら日々を過ごしています。
親の期待、兄弟間の関係、家庭内の空気など、多くの人が共感できる要素が詰まっています。
軽妙な語り口とシリアスなテーマの融合
天使・プラプラの軽い口調や、「僕」のツッコミなど、コミカルな要素が随所に盛り込まれています。
一方で、生と死、罪と赦しといった重いテーマが描かれ、バランスの取れた作品です。
「罪」とは何かを考えさせられる結末
物語の終盤、「僕」は自らの罪を思い出します。
その罪は読者にとっても衝撃的でありながら、同時に「人間とは何か?」を問い直すきっかけにもなるのです。
最後はホロリとすると共に、今の人生を大切にしようと思いました。
まとめ
森絵都さんの「カラフル」は、生と死、罪と赦し、人とのつながりを深く考えさせる作品でした。
転生をテーマにしながらも、単なるファンタジーではなく、「自分とは何か」を真正面から問う物語になっています。
特に、思春期の悩みや家庭の問題に共感する人も多く、大人が読んでも考えさせられる部分が多いです。
また、コミカルな会話とシリアスなテーマのバランスが絶妙で、最後まで飽きずに読める一冊でした。
読後には、「自分が今ここにいる意味」について考えさせられることでしょう。
人生に迷ったときや、ちょっと立ち止まりたいときにこそ、ぜひ読んでほしい作品です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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