こんにちわ!今回は辻村深月さんの「かがみの孤城」をご紹介します!
引用元:Amazon
辻村深月さんの小説『かがみの孤城』は、いじめや不登校といった社会問題をテーマにしながらも、ファンタジー要素を織り交ぜた物語です。
主人公の安西こころは、学校でいじめにあって行けなくなってしまいます。
彼女を中心に、物語は進んでいきます。
こちらの記事で分かること
- 「かがみの孤城」概要
- 「かがみの孤城」あらすじ
- 「かがみの孤城」見どころ
- 「かがみの孤城」登場人物
- 「かがみの孤城」考察
ぜひ、最後までご覧になってください。
「かがみの孤城」概要
「かがみの孤城」概要
- 作者:辻村深月
- 発売日:2017年5月11日
- コミカライズ:2019年~2022年(全5巻)
- 映画:2022年12月23日(116分)
「かがみの孤城」あらすじ
かがみの孤城あらすじ
- 学校でいじめられ、不登校になったこころ
- オオカミさまや6人の子ども達に出会う
- 城での生活を楽しむようになる
- 自分達の関係を知ることになる
学校でいじめられ、不登校になったこころ
中学1年生のこころは、学校でのいじめが原因で不登校になり、日々を自室で過ごしていました。
外に出ることもなく、勧められたフリースクールにも通えない状態です。
ところがある日、突然光った鏡の中に吸い込まれてしまいます!
何が何だか分からずにパニックになったこころは、再び鏡の中へ逃げ込みます。
でもやっぱり気になって、鏡の中へ。
オオカミさまや6人の子ども達に出会う
再び鏡の中に入ったこころは、不思議な城にたどり着きます。
そこには、同じように集められた6人の子どもたちと、狼の面をかぶった少女(オオカミさま)がいました。
オオカミさまは「この城には秘密の部屋があり、そこには願いを叶える鍵がある。ただし、鍵を見つけられるのは1人だけ」と説明します。
城での生活を楽しむようになる
こころたちは戸惑いながらも、次第に城での時間を楽しむようになります。
一緒にゲームをしたり、誰かの誕生日にはプレゼントをあげたり。
普通に友達のような関係を築いていきます。
自分達の関係を知ることになる
ですがやがて自分達は全員学校に通えず、それぞれ心に傷を抱えていることだと知ります。
こころ達はお互いの過去や悩みを打ち明け、さらに絆を深めていきました。
物語が進むにつれて彼等の「本当の」関係性、彼らがこの城に招かれた本当の理由が明らかになっていきます。
「かがみの孤城」見どころ
かがみの孤城・見どころ
- 緻密なストーリー展開
- キャラクターの成長
- 「かがみ」の仕掛け
- 願いが意味すること
緻密なストーリー展開
『かがみの孤城』は、ミステリー要素とファンタジー要素が絶妙に絡み合った作品です。
最初はバラバラに思えた7人の子どもたちの物語が、終盤にかけて一つに繋がる展開には最後まで目を離せません!
キャラクターの成長
こころをはじめ、7人の子どもたちがそれぞれ過去の傷を抱えています。
こころは学校の同級生である真田美織からいじめを受け、学校に行けなくなりました。
他の子ども達も、同級生達と上手くなじめなかったり、家庭環境に悩まされています。
物語は城での交流を通じて、彼等が成長していく様子が丁寧に描かれています。
特に、こころの心情の変化に共感する方は多いのではないでしょうか。
「かがみ」の仕掛け
タイトルにもある「鏡」には、重要な意味が込められています。
「かがみの孤城」での鏡の役割
- こころ達が城へ行き来するためのアイテム
- 自分自身を見つめ直すアイテム
- 現実と城を繋ぐアイテム
鏡は古来から、様々な意味を持つアイテムです。
日本では魔除けや真実を映し出すものとして使われてきました。
かがみの孤城でも、鏡は重要なアイテムとして扱われています。
願いが意味すること
集められた7人の子ども達の最終目的は、願いを叶えることです。
物語の中盤ではあまり重要視されませんが、後半になるにつれ重要になってきます。
彼等はどんな願いを胸に秘めているのか、その願いは叶えられるのでしょうか?
そして最後に明かされる真実は、読者に大きな衝撃を与えます。
こころや仲間たちが未来へ向かって歩み出す姿は感動的で、読後に温かい気持ちになります。
「かがみの孤城」登場人物
こころ
本作の主人公で、中学1年生の少女。
学校でのいじめが原因で不登校になり、家に閉じこもる日々を送っている。
物事をネガティブに考えたり、自分の考えを上手く言葉にできなかった。
城での仲間達との交流するうちに、成長していく。
狼の面をつけた少女(オオカミさま)
城に招かれた7人の子どもたちの案内人。謎めいた存在で、城のルールを説明する。
いつも人形のように可愛らしい格好をしているが、その反面子ども達に説教するなど上から目線の態度が目立つ。
城のどこにいるのかは分からないが、呼ぶとどこからか現れる。
リオン
城に招かれた少年の一人で、中学一年生だが落ち着いた性格でどこか大人びている。
イケメン・明るい・気さくで、城のメンバーにも平等に話しかけてくる。
仲間思いだが言うべきことはしっかり言い、怒らせると怖い。
趣味と特技はサッカーで、メンバーの中で唯一ハワイに住んでいる。
スバル
ゲーム好きの少年で、明るくムードメーカー的な中学三年生。
ハリー・ポッターのロン似だとこころは思っている。
紳士的で優しいが、突然金髪ににしたりして皆を驚かせたりもしていた。
アキ
背が高くて明るい中学三年生の少女。
気が強く思ったことはすぐに言ってしまい、険悪ムードになることも。
だがこころやフウカをお茶に誘ったり、可愛いナプキンを用意したりするお姉さん的存在でもある。
フウカ
眼鏡をかけていて、少し大人しい中学二年生。
小さい時にピアノの先生に「天才」と呼ばれて、プロを目指していたが挫折。
最初は少し距離を取っているが、仲間たちと次第に打ち解けていく。
マサムネ
生意気で理屈っぽく、口が悪い中学二年生。
根っからのゲームオタクで、城でも主にゲームをしている。
ゲームの知識が乏しいと、呆れたり時にケンカになったりも。
ウレシノ
小太りで食べるのが好きな中学一年生。
女の子が大好きで、城でもアキ・こころ・フウカに次々と恋愛対処にしていく。
そのため女子達に呆れられ、男子にはからかわれる。
「かがみの孤城」考察
かがみの孤城考察
- 「孤城」の意味
- 「いじめ」と「不登校」へのメッセージ
「孤城」の意味
「孤城」というのは、「ひとつだけ離れてぽつんと建っている城」という意味があります。
「かがみの孤城」というタイトルは、彼らが孤独の中で閉じこもっていると訴えているのではないでしょうか。
城での経験を通じて彼らは孤独ではなく、お互いに絆を築いていきます。
「いじめ」と「不登校」へのメッセージ
本作は、いじめや不登校という社会問題を真正面から描いています。
同時に、同じ悩みを持つ人々につながりの大切さを伝えています。
大人たちが気づけない子どもたちの苦しみをリアルに表現していますが、ファンタジーとしても楽しめる作品です。
まとめ
『かがみの孤城』は、ファンタジーの世界観の中に、リアルな社会問題を織り交ぜた感動的な作品です。
個々のキャラクターの成長や、巧妙な伏線、衝撃の結末など、見どころが満載です。
特に、いじめや不登校に悩む人だけでなく、多くの人にとって勇気を与える物語となっています。
まだ読んでいない方は、ぜひ手に取ってみてください!
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