「アラガネの子」あらすじと感想・石の力を引き出すファンタジー冒険譚!

アラガネの子 ファンタジー

今回ご紹介するのは、佐々木尚さんの「アラガネの子」です!

アラガネの子

アラガネの子

引用元:Amazon

宝石の力を引き出し、戦うだけでなく電気を生み出してカラクリを動かしたりするなど、石が生活の中心になっている世界。

主人公の灰(カイ)は、ある日黒鳶(クロトビ)によって家族を石にされてしまいました

朱星(アケホシ)と出会った灰は、家族を元に戻す旅に出るというストーリーです。

こちらの記事では、ネタバレにならない範囲であらすじと登場人物・作中に出てくる宝石たちの紹介をしていきます!

こちらの記事で分かること
  • 「アラガネの子」概要・おすすめしたい人
  • 「アラガネの子」あらすじ
  • 「アラガネの子」見どころ
  • 「アラガネの子」登場人物が使う鉱石の石言葉
  • 「アラガネの子」感想

ぜひ、最後までご覧になってください。

「アラガネの子」概要・おすすめしたい人

「アラガネの子」概要

  • 作者:佐々木尚
  • 連載元:少年ジャンプ+
  • 連載時期:2020年11月~2023年12月(全9巻)
  • ジャンル:ファンタジー

アラガネの子は、下記のような方におすすめしたいです!

「アラガネの子」をおすすめしたい人

  • 冒険物が好きな人
  • 宝石が好きな人
  • サクッと漫画を読みたい人

アラガネの子は鉱石や宝石がたくさん出てくる、ファンタジー冒険譚です。

冒険物が好きだけど、あまり長い話はちょっと…という方も、全9巻ですのでサクッと読めますよ!

次の記事であらすじをご紹介しますので、気になった方はぜひ見ていってください。

「アラガネの子」あらすじ

鉱石職人の朱星は旅の途中でとある村に立ち寄ります。

そこで灰と出会ったのですが、ある勘違いをされて落とし穴に落とされてしまいました。

閉所・暗所恐怖症の朱星はパニックになって気を失いますが、灰によって助け出されます。

灰は家族を鉱石職人に石にされていて、朱星がそうだと思い込んでいたのです。

実は灰自身も、片足を石にされレッドダイヤという希少石の鉱床になっていました。

それを知らなかった朱星ですが豪商によって真実を知らされ、灰を村の外に連れ出すことにします。

家族を石にした鉱石職人を探すために、灰も朱星に弟子入りを志願し旅に出る決意をしました。

最初に立ち寄った鉱連盟で、灰はいきなり家族を石にした鉱石職人黒鳶(クロトビ)に襲われます。

何とか退けましたが、家族を元に戻すには黒鳶に術を解いてもらわなければいけません。

彼を追いかける為に、灰は再び旅に出ることに――。

「アラガネの子」見どころ

「アラガネの子」の見どころ

  • 鉱石が世界の中心
  • 灰の成長と葛藤
  • 仲間達との交流

鉱石が世界の中心

「アラガネの子」の見どころは、鉱石が生活の中心となっている世界観です。

鉱石一つ一つに役割があり、例えば朱星が使う紅玉(ルビー)は炎を生み出すことができます。

誰にでも使えるというわけではなく、鉱石の力を引き出せるのは鉱石職人と呼ばれる人達だけです。

また鉱石なら何でも使えるわけでもありません。鉱石職人と鉱石の間には相性があります。

相性が良くないと、職人であっても鉱石の力を使いこなすことができません。

そのため黒鳶や、仲間の一人である黄(コウ)は「出来損ない」扱いをされてしまうのです。

灰はそのことに怒りを感じ、葛藤していく様子も見どころだと思います。

灰の成長と葛藤

旅の途中で灰は黒鳶から「アラガネの子」の存在を聞かされます。

アラガネの子はあらゆる鉱石を使えるようになり、家族も元に戻せるかもしれないと。

ですがアラガネの子になるには、厳しい試練を受けなければなりません。

試練を受けながら、灰は成長すると共に葛藤するようになります。

アラガネの子は鉱石不足に悩まされている世界を救う存在。

ですがその力を、自分は家族のために使おうとしている。本当にそれで良いのかと。

灰がどのように悩み、答えを出すのか。この辺りにも注目していただきたいです!

仲間達との交流

「アラガネの子」では、灰の仲間である黄(コウ)と鉄(クロガネ)が登場します。

彼等にも灰と同様師匠がいて、それぞれの弟子を温かい目で見守っています

灰達の「師匠を変えるなら誰?」という話を師匠達が立ち聞きしていたりなど、ほっこりする場面もあります。

「アラガネの子」登場人物が使う鉱石の意味

アラガネの子には、鉱石職人達が使う鉱石がたくさん出てきます。

それら鉱石の石言葉と、使っている登場人物をご紹介します!

アラガネの子に出てくる主な鉱石

  • 金剛石(ダイヤモンド):灰
  • レッドダイヤ:灰
  • 紅玉(ルビー):朱星
  • 虎目石(タイガーアイ):黄
  • 鉄鉱石:鉄
  • 瑠璃(ラピスラズリ):左紺
  • 水宝玉(アクアマリン):鼓水
  • 紫水晶(アメジスト):黄麻
  • 輝安鉱:黒鳶
  • 変彩金緑石(アレキサンドライト):藤

金剛石(ダイヤモンド):灰(カイ)

アラガネの子

ダイヤモンドの石言葉
永遠の絆・純潔・清浄無垢・純愛・不変・変わらぬ愛
ご存じの方も多いと思いますが、ダイヤモンドは地上で一番固い宝石と呼ばれています。
そのため「固い絆を結ぶ」という意味もあるとか。
灰と朱星の強い絆を思わせる宝石ですね。

レッドダイヤ:灰

アラガネの子

レッドダイヤの石言葉
情熱・気力・挑戦・真実・成功・不滅
赤いダイヤモンドってあまり見たことがないですよね。
レッドダイヤは現実でも非常に希少価値の高い宝石なので当然なのですが、実在しています。
ダイヤモンドは炭素でできていますが、レッドダイヤはそこに窒素が混じって赤くなっているとか。
家族を助けたい・強くなりたいという灰の強い情熱を感じさせます。

紅玉(ルビー):朱星

アラガネの子

ルビーの石言葉
情熱・愛情・勝利・美・勇気・良縁

色はレッドダイヤと似ていますが、成分が違います。

ルビーの主成分は酸化アルミニウムと酸化クロムです。

ルビーの石言葉のひとつである「良縁」に、出会ってお互い成長できた朱星と灰を思わせますね。

虎目石(タイガーアイ):黄

アラガネの子

タイガーアイの石言葉
勇気・決断力・成功・洞察力

タイガーアイは南アフリカ・オーストラリア・中国などで産出されます。

広い視野を持たせ、物事の本質を見極める力を与えてくれるパワーストーンです。

兄の黄麻(オウマ)から冷たくされても、彼の本心を信じていた黄(コウ)にぴったりの宝石ですね。

鉄鉱石:鉄

アラガネの子

鉄鉱石の石言葉
勝利・勇気・生命力・チャレンジ・心の内に燃える思い
鉄鉱石はどちらかというと宝石というより、工業用の材料というイメージが強いのではないでしょうか。
ですが鉄鉱石の一種であるヘマタイトにも、ちゃんと石言葉はあるんですね。
鉄(クロガネ)は武器職人としてまだ修行中の身です。
良い武器を作りたいという鉄は、「チャレンジ」や「心の内に燃える思い」という言葉が似合っていますね。

 

瑠璃(ラピスラズリ):左紺

アラガネの子

ラピスラズリの石言葉
「真実」・「崇高」・「幸運」・「健康」・「成功の保証」

ラピスラズリは邪気や邪念を打ち払うエネルギーを持った宝石です。

また試練を与え、成長を促す石とされています。

黄の師匠として、彼女の成長を見守っている左紺らしい宝石ですね!

水宝玉(アクアマリン):鼓水

アラガネの子

アクアマリンの石言葉
幸福・富・聡明・勇敢・沈着

アクアマリンはラテン語で「海の水」を意味しています。

確かに海の水をそのまま宝石にしたようで、とってもきれいですよね!

鼓水(ツヅミ)は石食族のリーダーとして、皆からとても頼りにされています

まさに「勇敢」・「沈着」は彼にぴったりです!

紫水晶(アメジスト):黄麻

アラガネの子

アメジストの石言葉
真実の愛・心の平和・高貴・誠実

アメジストは2月の誕生石なので、ご存じの方も多いと思います。

水晶の仲間で、紫色の物をアメジストといいます。

黄麻(オウマ)は由緒正しい家の跡取りとして、常にしっかりしていなければと自身に言い聞かせていました。

一方で妹の黄にはこのような重荷を背負わせたくないと、わざと冷たい態度を取っています。

妹への真実の愛を胸に秘めた黄麻に、胸が温かくなります。

輝安鉱:黒鳶

アラガネの子

輝安鉱の石言葉
無垢・純粋・万物との調和

輝安鉱はアンチモンという成分が含まれていて、強い毒性を持っています。

黒鳶(クロトビ)も、輝安鉱の毒を戦いに使用していました。

無垢や純粋など、敵役である黒鳶とは合わないと思いましたが…。

人を石にすることが救いと思っている黒鳶は、ある意味純粋な思いに駆られていたのかも知れませんね。

変彩金緑石(アレキサンドライト):藤

アラガネの子

アレキサンドライトの石言葉
秘めた思い・情熱・誕生・栄光・出発

アレキサンドライトは太陽光では青緑色、ロウソクや白熱灯の光では赤紫色になるふしぎな宝石です。

藤(フジ)も最初は灰達に対して友好的ですが、やがて石食族だけの島を手に入れるために画策する敵役となります。

二面性があるように見えて、彼もまた自分の居場所を探すという思いを秘めているようです。

「アラガネの子」感想

アラガネの子を読んだ皆さんの感想をご紹介します!

個人的には話の内容から言って、かなり長い話になるのかなと思っていました。

打ち切りなんて噂もありましたが、そう思われてもふしぎではない展開でした。

ですがストーリーのまとまりも良かったですし、最初からこういう展開にするつもりだったのでしょうね。

最後は想像していなかった終わり方で、良い意味で驚きました。

まとめ

「アラガネの子」のあらすじや見どころ、鉱石の紹介をしました。

王道ファンタジーですが、長くなりすぎずコンパクトなストーリーで良いなと思いました。

鉱石の意味とキャラクターの性格がリンクしているのも良いですね。

9巻できれいに完結しているので、サクッと読みたい方におすすめです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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